袴の着付け(男の子編)
美容室で着つけてもらう? それともお母さまが?
美容室
専門の方にお願いすると費用はかかりますが、着くずれの心配は少なく綺麗に仕上がるので安心ですね。卒業式に間に合うようゆとりを持って予約をいれておきたいものです。
通常営業時間より早い時間にお願いすることになる場合もあるので、料金体系は確認しておきましょう。
お母さまが着付けに挑戦!
ご自宅でのお母さまの着付けはお子さまもリラックスできますし、お母さまにもお子さまにもハレの日のよい思い出になることでしょう。とは言っても、着付けの手順など、普段着慣れていないと分からないところもあると思います。目安としては、ゆかたのときに締める帯の一文字結び(リボン結び)ができる方なら、袴の着付けも大丈夫です。そして、卒業式の前に準備する小物に不備はないか確かめて、何度かお子さまと着付けの練習をしておかれると安心です。
動画と画像で着付けのナビをしていますので、ぜひご参考になさってください。
【着付けに必要なもの】
- ①袴
- ②着物
- ③羽織
- ④袴下帯
- ⑤長襦袢
- ⑥肌襦袢
- ⑦足袋
- ⑧草履
- ⑨補正用のタオル2~3枚
- ⑩腰紐2~3本
- ⑪着物クリップ(洗濯バサミで代用可)
- ⑫衿芯
- ⑬テープ
- *レンタルの内容によって異なる場合がありますので、事前に必ず確認しておいてください。
着付けに必要な着物、袴、小物類(履物以外)を取りやすい位置に並べて準備します。長襦袢に半衿が付いているかを確かめ、衿芯を入れておきます。衿芯の向きに注意してください。
- この時に使う小物
- 肌襦袢、腰紐1本
補正用タオル2枚(体型によって調整)、テープ
足袋をはきます。
腰の位置にタオルを巻き、テープで留めます。タオルはボリュームを出す補正の役割だけでなく、紐の食い込みを和らげたり着崩れの予防にもなります。
肌襦袢の向かって右側(上前)が上になるように衿を合わせます。衿元の緩みやシワを綺麗に整え、合わせた衿が体の中心で交差するように調整し腰紐を結びます。
- この時に使う小物
- 長襦袢、腰紐1本
向かって右側(上前)が上になるように合わせ、丈を膝下くらいに調整したら腰紐を結びます。
次に、衿を緩みやシワのないように体の中心で交差するように合わせ腰紐を結びます。後ろも中心が合っているか、緩みやシワがないか確かめます。
背中のシワやひきつれを整えます。
- この時に使う小物
- 着物、腰紐1本、クリップ
着物も向かって右側(上前)が上になるように合わせます。
長襦袢の衿が1.5cm~2cmほど見えるように着物の衿を重ね、中心がズレていないか、左右対称になっているか確認し、腰の位置で腰紐を結びます。胸元や背中にたるみやシワがないように整えます。
- この時に使う小物
- 袴下帯
手先(帯の端)から30cmくらいのところから帯を巻き始めます。
1周したら軽く帯を締めます。さらにもう1周巻きます。巻き終わったら帯を1回結びしっかりと締め、手先をクリップで留めておきます。
長い方の手先を10cm幅くらい端から折りたたみ、リボンを作ります。
クリップで留めておいた方の手先を巻きつけ、端は帯と着物の間に納めます。
- この時に使う小物
- 袴
袴(前)
袴を広げて床に置き、その輪の中に立ちます。
袴下帯が1~2cm見える位置で袴と袴下帯をクリップで留めます。袴の中心と体の中心が合っているか確認します。袴の前紐を後ろに回し、リボンに結んだ帯の結び目の上で2回からげ、前にまわします。正面から見て左側の紐が上になるように交差させ、さらに後ろにまわしますが、このとき、下になった紐を折り返すようにして後ろにまわし、しっかりと結びます。
袴(後)
袴の背部分をリボンの上にのせヘラを帯と着物の間に挟み紐を前にまわします。
最初に結んだ紐の下に通して右の紐をからげます。
男の子の袴紐は十文字になるように結びます(十文字結び)。帯を結んだ時と同様に袴紐の端から折りたたんだリボンで十文字の一を作り、もう一方の紐を縦に挟んでⅠを作り、十文字になるように整えます。
この部分は「袴の着付けが難しいな」と感じる複雑な手順ですが、卒業式本番までに動画を見ながら何度か練習をされたら習得できると思います。
- この時に使う小物
- 羽織、羽織紐
羽織の衿は後ろで半分に折ります。
羽織にセットされている羽織紐を付けます。金具や紐のタイプがありますが、どちらも取り付け金具で、羽織の衿にある輪にかけます。